恐怖ダウンロード

2人してその場に立ちつくしていると愛子が近付いてきた。


その後ろには美紀たちの姿もある。


あたしたちは咄嗟に身構えていた。


愛子は青い顔をしてあたしたちを見つめる。


『ほら、言ってやりなよ』


後ろから美紀が愛子の背中をつついて言った。


愛子はビクリと震え、そして真っすぐにあたしたちを見つめた。


そして、ハッキリとした声で言ったのだ。


『偽善者』と……。


その瞬間あたしは頭の中が真っ白になった。


愛子になにを言われたのか理解するまで、少し時間も必要だった。


きっと、夢も同じだったんだと思う。


あたしの隣で何も言えないまま立ちつくしていたから。


ただ、周囲の温度がスーッと冷えていくことだけ感じていた。


昨日までは暖かな世界にいたのに、突然氷の世界に投げ出された。


そんな心境だった。


どこからか、クスクスとあたしたちを笑う声も聞こえてきた。


なにがおかしいの?


どうして笑うの?


聞きたいけれど、聞けない。