恐怖ダウンロード

翌日、予期せぬことが起こっていた。


D組の教室に入ると同時にクラスメートたちからの視線を感じたのだ。


それは憐みの視線。


そして好奇心の視線の2つだった。


なんだろうと思いながら自分の席へ向かうと、マジックで大きく偽善者と書かれているのが見えた。


その殴り書きの文字にスッと背筋が冷たくなるのを感じた。


教室後方から笑い声が聞こえてきて振り向くと、そこには美紀の姿があった。


これ見よがしにマジックを手に持っている。


美紀の横には陸と靖、そして……愛子が立っていた。


『愛子?』


名前を呼ぶと愛子はすぐに視線をそらせた。


まるで美紀の背後に隠れるように身を隠す。


なに?


どういうこと?


理解できる前に夢が登校してきた。


そして自分の席を確認するなり青ざめる。


まさかと思って駆け寄ってみると、あたしと同じようにマジックで偽善者と書かれていたのだ。