☆☆☆
『ありがとう』
学校から離れた公園で顔を洗い、ようやく愛子はそう言った。
目は真っ赤に充血しているし、殴られたらしい頬は腫れてきていてひどい有様だ。
痛々しい愛子を直視できなくて、あたしは地面に視線を落とした。
するとそこに陸の怒った顔が浮かんできた。
もしかしてあたしはとんでもないことをしてしまったんじゃないか?
そう思ったが、後悔はしていなかった。
あんな場面を目撃して黙っていることなんてできない。
『愛子、いつもあんなことされてるの?』
夢の質問に愛子は頷いた。
あたしはなにも言うことができない。
あんなのひどすぎるから。
『靖子から聞いたんだけど、写真ってなに?』
その質問には愛子は一瞬口ごもった。
しかし、黙っていることもできないと思ったのか、素直に説明してくれた。
『1年生の時、本を万引きしたの』
『え?』
あたしは思わず聞き返した、
愛子が万引きなんてするようには見えないからだ。
『どうしても欲しい小説があって、でもお金が足りなくて買えなくてつい……。それを美紀たちに見られてたの。写真も撮られて、それからイジメられるようになった』
『ありがとう』
学校から離れた公園で顔を洗い、ようやく愛子はそう言った。
目は真っ赤に充血しているし、殴られたらしい頬は腫れてきていてひどい有様だ。
痛々しい愛子を直視できなくて、あたしは地面に視線を落とした。
するとそこに陸の怒った顔が浮かんできた。
もしかしてあたしはとんでもないことをしてしまったんじゃないか?
そう思ったが、後悔はしていなかった。
あんな場面を目撃して黙っていることなんてできない。
『愛子、いつもあんなことされてるの?』
夢の質問に愛子は頷いた。
あたしはなにも言うことができない。
あんなのひどすぎるから。
『靖子から聞いたんだけど、写真ってなに?』
その質問には愛子は一瞬口ごもった。
しかし、黙っていることもできないと思ったのか、素直に説明してくれた。
『1年生の時、本を万引きしたの』
『え?』
あたしは思わず聞き返した、
愛子が万引きなんてするようには見えないからだ。
『どうしても欲しい小説があって、でもお金が足りなくて買えなくてつい……。それを美紀たちに見られてたの。写真も撮られて、それからイジメられるようになった』



