恐怖ダウンロード

『違う、あれ友達なんかじゃないよ』


あたしは小声で夢に言った。


美紀は愛子の机の上に座り、陸と会話を始めてしまった。


椅子に座ったままの愛子は青ざめた顔でうつむいている。


『はよ~って、まぁた愛子の机に座ってんのか』


教室に入ってきた靖がその光景を見てゲラゲラと声を上げて笑う。


『だってこの子なぁんにも文句言わないんだもん。あたしが座ったって平気なんだよ。ね、愛子?』


美紀に話しかけられた愛子はビクリと体を震わせたが、無理やり笑顔を作って頷いている。


『お前ってマジでマゾだよなぁ』


陸が愛子を見て言う。


『そうだよ。こぉんなことしても怒らないんだよ?』


美紀が机に座ったまま体を反転させて、愛子の両ひざに自分の足を乗せる。


もちろん上履きを履いたままだ。


そのまま愛子の膝の上で何度も足踏みをして見せた。


愛子はうつむき、グッと耐えている。


『そう言えば1年の時は美紀に髪の毛切られたのに、ずっとヘラヘラ笑ってたよな』


靖が思い出したように言う。


『そうそう! あれはうけたよねぇ!』


美紀たちの笑い声が教室中に響き渡る。


『これからも1年間よろしくねぇ?』


美紀は愛子へ向けてそう言ったのだった。