恐怖ダウンロード

☆☆☆

「なんでついてくんだよ!」


美紀はあたしたちへ向けて怒鳴った。


校舎から出た美紀はヨロヨロとした足取りで逃げていく。


「別に、ただ早退しただけ」


夢がそっけなく答える。


だけど美紀は信用していない。


愛子もそうだったけれど、あたしたちが関与していると気がついているのだ。


ただ、決定的な証拠がなにもないだけ。


どうやって4人を追い詰めているのかわからないだけ。


だから余計にあたしたち2人が怖いのだろう。


「美紀、どこにいくつもり?」


声をかけるたびに美紀の顔色は悪くなる。


「どこだって関係ないだろ! 来るなよ!」


「ははっ! まるであたしたちが厄病神みたいだね」


夢は楽しげにそう言った。


実際、美紀たちからすれば厄病神だし、死神でもあった。


美紀は振り返りながらも逃げていく。


やがて信号機に差し掛かった。


青信号が点滅している中、美紀は横断歩道を歩きだした。