恐怖ダウンロード

「何言ってるのか意味がわからないんだけど?」


「もしかして靖たちのことを言ってる? 確か靖は危ない薬をしてたんじゃなかったっけ?」


夢はそう言ってスマホで動画を流し始めた。


それは靖が教室内で踊り狂っていたときのものだった。


死んだ友人を侮辱された美紀は一気に顔が真っ赤になっていく。


その姿はまるで赤鬼だ。


「ふざけんな!」


美紀が再び夢に手を伸ばす。


夢に両手を払いのけられて美紀は膝をついた。


かなり無理をして学校へ来たようで、それだけで苦痛に顔を歪めている。


「もうやめなよ美紀」


夢は憐れむような声でそう言い、美紀の後ろを指差した。


そこには数人のクラスメートが立っていて、美紀を見下ろしているのだ。


それを見た瞬間美紀の顔は青ざめる。


また前と同じように集団で暴力を振るわれると持ったのだろう。


壁に手を付いてどうにか立ち上がると、無理やり足を動かして教室の外へと逃げ出した。


「次は美紀の番だったよね」


逃げる美紀の後ろ姿を見て、夢が言った。


「そうだね」


「ついて行ってみようか」


あたしはこくりと頷いた。


美紀は今日、死ぬのだろうか。


そんなことを考えていた。