恐怖ダウンロード

☆☆☆

重たい雰囲気のままD組の教室へ入ると、美紀が大股で教室に入ってきた。


大きなマスクを付けて、手や足に包帯を巻いた状態でだ。


あまりに悲惨な有様にあたしは息を飲んだ。


夢は楽しそうに笑い声を上げている。


美紀はクラスメートたちからの注目を集めながら、真っすぐにあたしと夢の前にやってきた。


「なによ」


夢が腕組みをして美紀を睨みつける。


「あんたたちでしょ」


それは唐突な言葉だった。


あたしは一瞬、美紀から視線をそらせてしまう。


しかし夢はそさなかった。


真っすぐに美紀を睨み返している。


「なんのこと?」


「とぼけないでよ! なんであたしたち4人にばかり変なことが起こってるのか、薄情しろ!」


美紀が怪我をした両手で夢に掴みかかる。


夢は美紀の手を簡単に払いのけた。


怪我をしている分、美紀の動きは鈍いし力も弱くなっているからだ。