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陸が入院している病院はあの総合病院だった。
小さな病院でどうにもならなければ、たいていの患者がここに運ばれてくるからだ。
受付で陸の名前を出し、病室へ向かう。
まだ霊安室に移動されていないということは、それほど時間も経過していないのだろう。
言われた病室まで行くと、廊下に呆然とした表情でたたずんでいる女性がいた。
まだ若く、大学生くらいに見える。
その顔は陸にそっくりだった。
あたしは一旦夢と目を見かわせて、そっとその人に近づいた。
「あの」
声をかけると、女性はビクリと反応して、まるで機械じかけのオモチャのようにカタカタとこちらへ視線を向けた。
「あたしたち、陸と同じD組の生徒なんですが……」
自己紹介をした瞬間、女性はプツリと糸が途切れたようにその場に座り込んでしまった。
そして両手で顔を覆う。
「陸のお姉さんですか?」
夢の質問にも答えず、肩を震わせて泣き始めた。
これではなにを質問しても答えられなさそうだ。
陸が入院している病院はあの総合病院だった。
小さな病院でどうにもならなければ、たいていの患者がここに運ばれてくるからだ。
受付で陸の名前を出し、病室へ向かう。
まだ霊安室に移動されていないということは、それほど時間も経過していないのだろう。
言われた病室まで行くと、廊下に呆然とした表情でたたずんでいる女性がいた。
まだ若く、大学生くらいに見える。
その顔は陸にそっくりだった。
あたしは一旦夢と目を見かわせて、そっとその人に近づいた。
「あの」
声をかけると、女性はビクリと反応して、まるで機械じかけのオモチャのようにカタカタとこちらへ視線を向けた。
「あたしたち、陸と同じD組の生徒なんですが……」
自己紹介をした瞬間、女性はプツリと糸が途切れたようにその場に座り込んでしまった。
そして両手で顔を覆う。
「陸のお姉さんですか?」
夢の質問にも答えず、肩を震わせて泣き始めた。
これではなにを質問しても答えられなさそうだ。



