恐怖ダウンロード

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それから放課後まであたしたちは平和な時間を過ごしていた。


そして、その報告は終わりのホームルームの時に行われた。


「ついさっき、公森が交通事故に遭ったそうだ」


先生が深刻を絵にかいたような表情で言った。


教室内が微かにざわめく。


しかし、ここ最近イジメっこ周辺だけで奇妙なことが起こっているためか、それほどの動揺は見られなかった。


「みんなも車には十分に気を付けて帰るように」


先生はそれだけ言うと、今日は早々にホームルームは終わった。


これから愛子の様子を確認しに、病院にでも行くのかもしれない。


「愛子、交通事故だってね」


鞄を持った夢が近付いてきて、そう言った。


「らしいね」


震えたスマホを確認してみると『恐怖を与えました』と、表示されていた。


これで今日の分の恐怖はすべで終わったということだ。


次はあたしへの損失が待っている。


「大丈夫だよ。今日もずっと一緒にいるから」


夢がそう言ってあたしの手を握り締めたのだった。