やがて長いホームルームが終わり、やっと帰れる時間になった。


愛子は鞄を手に握り締めて逃げるように教室から出て行ってしまった。


あたしと夢は目を見かわせた。


2人とも愛子に合わせて帰る準備は済ませてあったのだ。


あたしと夢は愛子の後を追いかけて教室を出たのだった。