恐怖ダウンロード

☆☆☆

陸が救急車で搬送された後、美紀は憔悴しきって椅子に坐り込んでいた。


午前中に2度も生徒が緊急搬送されたことで、学校内は騒然としている。


騒ぎの中で気分を悪くした数人のクラスメートたちは、すでに早退していた。


先生たちも大騒ぎで、D組だけ午前中の残りの授業は自習という形になってしまった。


普段なら自習となると喜ぶクラスメートたちも、今日は大人しい。


みんな静かに出されたプリントに向かっている。


手鏡を取り出して美紀と愛子の様子を確認すると、2人ともプリントには手を付けず、ずっとうつむいていた。


さすがに落ち込んでいるみたいだ。


そのまま昼休憩が来て、美紀がフラフラと教室を出ていった。


「ついて行ってみる?」


その様子を見ていた夢が言う。


確か、次は美紀の番だったはずだ。


教室を出ている間になにかが起こるかもしれない。


あたしは頷き、席を立ったのだった。