恐怖ダウンロード

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『おまかせ』機能を選んだことで、1日の内に4人全員が恐怖を味わうのだとしたら?


あたしは担架で運ばれていく陸を見つめて、そう考えた。


次々と恐怖を与えられていくのだとしたら?


美紀の叫び声が聞こえてくる。


視線を向けると、愛子が必死に美紀をなだめているところだった。


あの2人も今日中になんらかの恐怖を味わうことになるのだろうか?


「すごいね、あのアプリ」


夢に声を掛けられて現実に引き戻される。


耳に喧噪が入ってきて、少し顔をしかめた。


「ねぇ、このままだと美紀と愛子にも恐怖がふりかかるってことだよね?」


「たぶんそうだろうね」


「だとしたら……あたしへの損失はどうなると思う?」


その質問に夢は一瞬大きく目を見開き、そして黙り込んでしまった。


これだけのことが一気に起きるのだ。


あたしへの損失も、様々なことが一気に起こるかもしれない。


あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。


緊張で手にはジットリと汗が滲んできていた。


「どうしようあたし、とんでもないことをしちゃったのかもしれない」


呟くあたしの手を夢が握りしめた。


「大丈夫だよ。靖子にはあたしがいるんだから」


その言葉をあたしはぼんやりと聞いていたのだった。