恐怖ダウンロード

そんなことを考えていると不意に陸が上半身を起こし、体をくの字に曲げた。


「うっ……!」


何度か苦しそうにえづいたかと思うと、口から無数の虫を吐き出し始めたのだ。


「キャアア!」


美紀が慌てて飛びのく。


愛子が唖然としているのがわかった。


クラスメートたちから悲鳴があがり、教室から逃げ出す子もいる。


陸の口からは色々な種類の虫たちがゾロゾロとはい出してくる。


「なにあれ……」


気持ち悪いと感じるよりも、衝撃的だった。


「ねぇ、まさかこれもアプリのせいじゃないよね?」


夢に言われてハッと息を飲んだ。


そう言えばアプリの中で、靖の次は陸じゃなかったか?


確認してみると、やはりその順番で合っていた。


「1日に何人も恐怖を与えられるってこと?」


「そうなのかもしれない」


夢は頷く。


今まで1人ずつ写真をUPして、1人ずつに恐怖を与えていた。


だけど今回は違う。


4人全員の写真をUPして『おまかせ』ボタンを選んだのだ。


その結果が、これ……?


「誰か、救急車!!」


美紀の叫び声がD組の中にこだましたのだった。