バースデーカード

「もしあれが新じゃないとしたら。それに、生きている人間だとしたら、一体なんの目的でここにいるの?」


あたしの質問に和樹は左右に首を振った。


「それはわからない。だけど、人間ならこちらが殺すこともできる」


和樹の言葉に若菜が大きく息を飲んだ。


目を見開いて和樹を見つめている。


相手が悪霊ならなすすべはない。


でも人間なら、こちらが勝てる可能性は出てくる。


あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。


「人数的にはこちらが圧倒的に有利だ」


「でも……」


和樹はすでにやる気になっている。


あたしは若菜を見た。


若菜は青ざめて震えている。


しかし、さっきまた流していた涙はすでに止まっていた。


「あれは新なんかじゃない。だからあたしも、みんなを手伝う」


それはなにかをふっ切ったような力強い言葉だった。