「明日からテストとか、ダルいねぇ」


笑がポッキーを食べながら言った。


右手にポッキー。


左手にショコレートを握り締めている。


せっかく大きくてパッチリとした二重を持っている笑なのに、本人は太ることを気にしていない。


大きな二重あごを揺らして食べている。


「ほんと、テストのストレスで胸が痩せちゃうよ」


千秋はそう言うとわざとブラの位置を直し始める。


第2ボタンまで外された胸元から谷間が見えていて、男子たちがあからさまに鼻の下を伸ばして千秋を見ている。


「ちょっと千秋……」


若菜が注意するが、千秋は知らん顔。


もともと見せつけるためにやっているのだから、どうってことないみたいだ。


あたしは、好きな人以外に胸元を見せるなんて嫌だけどなぁ。


そう考えて、チラリと和樹に視線を送る。