バースデーカード

千秋の体から血があふれ出し、そのまま横倒しに倒れ込んだ。


「い……イヤアア!」


叫んだのは笑だった。


その悲鳴で我に返ったあたしたちは同時にかけだしていた。


「な、なんで!? なにがどうなってるの!?」


昇降口から逃げ出して若菜が叫ぶ。


そんなの知らないよ。


なにがどうなってるのかなんて、こっちが聞きたい!


暗闇の中に突然現れた新。


今日は新の誕生日だから、それが原因だと思っていた。


でも、突然切りつけてくるなんて……!


どこへ向かって走っているのか考える余裕もなく走り、行きついたのは教員用の出入り口だった。


前を走っていた和樹がガラス戸に手をかけて、すぐに渋い顔をした。


「ダメだ。ここも開かない!」


「なんだよこれ、どうなってんだよ」


紀一はパニックを起こしかけている。


「くそ、スマホは!?」


幹生がパジャマのポケットを確信始めたので、あたしも自分のパジャマを確認した。


しかしポケットには何も入っていない。