バースデーカード

また発作だ。


頭では意外と冷静な自分がいる。


にも関わらず、症状を抑えることは難しい。


胸を抑え、ベッドの上で転げまわる。


新がすぐにナースコールを押してくれた。


しかし、看護師が来てくれるまでが永遠のように長く感じられるのだ。


ふと見ると新が壁際に立ち、こちらを見ていた。


眉を寄せて痛そうな顔をして。


また文句を言ってやりたい気分になった。


しんどいのは俺だぞって。


だけど言葉は出てこなかった。


この空間に沢山あるはずの空気を吸い込むことができない。


それは拷問のように苦しい時間。


やがて慌ただしい足音とともに担当医が駆けつけてきて、処置をし始めた。


だんだん意識が遠のいていく。


目を閉じる瞬間、新の顔が見えた。


新は俺と視線がぶつかった瞬間、目をそらした。


見ていられないと言った様子だ。


俺は口を開けかけた。


『そんな顔すんなよ』


そう言いたかっただけだった。


だけど重たい意識はそれすらも許さなくて、俺はそのまま気絶してしまったのだった。