バースデーカード

『なんだよ、どうした?』


聞きながら俺は笑顔を張りつかせていた。


前みたいに新が遠慮しないようにと思って。


だけどうまくいかなかった。


笑顔はだんだん震えて、ひきつれていった。


はやく、なんとか言ってくれ。


そう願っても新はうつむいているだけだ。


その姿を見ていると、徐々に苛立ちを感じはじめた。


病気なのは俺なのにどうしてお前が悲しんでんだよ。


学校に行けば友達がいて恋人までいるお前が、悲しい顔してんじゃねーよ!


『なんで黙ってんだよ! 学校が楽しいなら楽しいって言えばいいだろ!』


思わず怒鳴っていた。


新が驚いて顔を上げる。


その目に涙が滲んでいたから余計に腹が立った。


泣きたいのは俺のほうだ。


どうしてお前が泣いてんだよ。