バースデーカード

足がボールに当たる確かな感触。


そしてボールは弧を描き、飛んでいく。


ほら……できた……!


一瞬、自分もキラキラと光ることができたと思った。


ついさっき、窓から見たみんなと同じように輝いていると思った。


でもそれはつかの間のことだった。


足を戻した瞬間、ドクンッと心臓が高鳴った。


それは嫌な合図だった。


入院前に感じたあの苦しさ。


入院中、何度も経験したあの恐怖が舞い戻ってくる。


俺はそのまま横倒しに倒れていた。


真っ青な空の中、新の顔が見えた。


みんなが駆け寄ってくる姿も見えた。


でも俺はなにもできない。


ただ呼吸ができなくて、手を伸ばして助けを求める。


そして、意識を失った……。