バースデーカード

翌日の昼休み。


昼ご飯を食べ終えたクラスメートたちは元気よくグランドへと駆けだして行く。


そんな中、新はまたマンガを開いて読み始めた。


わざとらしく、声を出して笑っている。


俺は窓からグラウンドを見下ろした。


みんなはサッカーを始めたようだ。


照りつける太陽の下、グラウンドで砂ほこりを上げながら走るクラスメートたち。


その姿はキラキラと輝いて見えた。


本当ならあの中に新もいるはずだったんだ。


今はもう誰にも誘われなくなった遊びだけれど、一緒になってやっているはずだったんだ。


そう思うと胸が痛くなって、俺は制服の胸元をギュッと握りしめた。


そして体を反転させ、大股で教室を出た。


新が驚いたように後を付いてくる。


それでも俺は歩調を緩めなかった。


階段を下りて、グラウンドへ真っすぐ向かう。