バースデーカード

新はそんなことはないと笑って否定したけれど、太田の言葉は今でも俺の心の中に残っていた。


『俺はいつでも本心を言ってる』


新はそう言うと、ひとつあくびをしてトイレに言ってしまった。


教室に残された俺は机に置かれたマンガ本を睨みつけた。


新と俺は2人で1人だ。


だって双子だろ。


誰よりも近い存在だ。


それなのに新は俺に本心を隠している。


そう思うと途端に憤りを感じた。


なんでだ?


俺は新が運動が得意だとしても嫌いになんてならない。


他の友達と遊んでいたって、嫉ましいなんて思わない。


それなのに……!


そこまで考えた時、女子生徒が俺に近づいてきた。