バースデーカード

そんなことが起きた後でも、新はずっと俺と一緒にいてくれた。


だんだん新から友達が遠ざかっていって、だんだん新を誘う友達もいなくなっていって、だんだん新から笑顔が消えていった。


『どうして外で遊ばないんだよ』


6年生になったころ、俺は見かねてそう言った。


相変わらず先生は俺と新を同じクラスにして安心しきっている。


だけど俺はそのことも不満だった。


もういい加減1人でだって大丈夫だ。


医者に言われたことを守っていれば、俺は日常生活を送ることができるんだから。


それなのに新が一緒じゃないとダメだと言われているような気がして、気分が悪かった。


『なんだよ急に』


新は手元のマンガに視線を落して行った。


低学年の時はぬり絵や折り紙だったけれど、今の休憩時間の遊び方はもっぱらマンガだった。


特に流行りの冒険マンガを読むのが俺も新も好きだった。


『俺に合わせる必要はないって言ってるんだ』


『別に合わせてなんかない』


新はやっと顔を上げ、そしてそう言いきった。


俺は奥歯を噛みしめる。


『本当はどうなんだよ? 本心を教えてくれよ』


2年生のころ太田は言っていた。


新は一番運動ができるんだと。