バースデーカード

嫌な汗が噴き出した時、新が教室に戻ってきた。


一見してなにがあったのか理解したようで、目を見開くと同時に駆け寄ってきた。


『お前ら旬になにしてんだ!』


自分より大柄な太田くんへ向けて怒鳴る。


その声があまりにも大きくて、こんどは太田くんがたじろいだ。


『新を自由にしてやろうと思ったんだよ』


『なにわけわかんないこと言ってんだ!』


このままじゃまずい。


新の仲間は俺しかいないけれど、太田くんの仲間は沢山いる。


喧嘩をしても勝てっこない。


『新、僕は大丈夫だから』


俺は新の手を掴んで言った。


しかし、新は太田くんを睨みつけたまま目をそらさない。


どうしよう。


このままじゃ収集がつかない。