「それ以上近づかないで!」
若菜が両手でモップを握り締めて相手をけん制する。
しかし、相手は楽しそうにケタケタと笑うだけだった。
「あんたの目的はなんなの!?」
若菜は続けて叫ぶ。
すると相手は笑うのをやめ、若菜へ視線を向けた。
その目はどこも見ていないように見えて、薄気味が悪い。
相手が若菜に関心を持っていかれている間に、和樹は力を込めて包丁を引き抜いていた。
真っ赤な血があふれ出して、あたしは慌てて傷口を押さえた。
「大丈夫。それほど深い傷じゃない」
和樹はそう言うが、額には脂汗が滲んでいる。
傷口を押さえた指の先から和樹の血があふれ出して泣きそうになってしまう。
なにか止血するものがないだろうか。
せめてハンカチでもあれば……!
願うような気持ちで近くの机を見ると、机の横に体操着の袋が掛けてあった。
あれだ!
手を伸ばし、体操着の袋を引き寄せる。
中にはタオルも入っていた。
あたしはそれを和樹の足首に巻きつけた。
これで少しはマシになってくれればいいけれど……。
若菜が両手でモップを握り締めて相手をけん制する。
しかし、相手は楽しそうにケタケタと笑うだけだった。
「あんたの目的はなんなの!?」
若菜は続けて叫ぶ。
すると相手は笑うのをやめ、若菜へ視線を向けた。
その目はどこも見ていないように見えて、薄気味が悪い。
相手が若菜に関心を持っていかれている間に、和樹は力を込めて包丁を引き抜いていた。
真っ赤な血があふれ出して、あたしは慌てて傷口を押さえた。
「大丈夫。それほど深い傷じゃない」
和樹はそう言うが、額には脂汗が滲んでいる。
傷口を押さえた指の先から和樹の血があふれ出して泣きそうになってしまう。
なにか止血するものがないだろうか。
せめてハンカチでもあれば……!
願うような気持ちで近くの机を見ると、机の横に体操着の袋が掛けてあった。
あれだ!
手を伸ばし、体操着の袋を引き寄せる。
中にはタオルも入っていた。
あたしはそれを和樹の足首に巻きつけた。
これで少しはマシになってくれればいいけれど……。



