「春日井くん、手」

「え? ちょっ!?」


アイスの液体がついた手のひらを、綺梨ちゃんが舐める。

くすぐったさと刺激、そして不意打ちだったため情けないくらい驚いてしまう。



「な、なにして……っ」

「人によっては、こういうの好きらしいけど、春日井くんはどう?」

立派な研究心を持った綺梨ちゃんがキラキラとした眼差して聞いてくる。



「ぜっっっったい教えない!」

「あ、うん、今の反応でわかった! ありがとう!」

「ありがとうじゃないよっ!」


俺の彼女は、変態だ。