目が覚めたら華月が横にいる。なんて幸せなんだろう。

華月は俺が出会った女の子の中で最も美人だと思う。

俺は華月のブロンドの髪と、青く透き通った瞳が大好きだ。

華月は俺のひとつ年下だ。
それを感じさせないほど華月は大人びているし、落ち着いている。

暴力団を統率する者として、誰よりも厳しい生活を強いられているのは事実だ。

でもふとした瞬間に見る華月の素の姿を見る度に俺は華月に惹かれていく。

「華月、朝だぞ。」
隣ですやすや寝息を立てて寝ている華月を起こすのが俺の日課であり、幸せなひと時。

「……んんぅ、零夜ぁ」
最近族の奴らのトレーニングで朝から晩まで働き詰めの華月はだいぶ疲れているように見える。

「…可愛いかよ。」
普段はあんなに威厳のある総長なのに、こうして俺にだけ見せる素顔が可愛くてたまらない。

「…ん?なんかいっ…た……」
そう言いながらまた眠りについてしまう華月。相当疲れてるんだな。
背中をさすってあげると再び眠りについた。