広翔「正直今の世代の麗龍はかなり強ぇと思うぞ。あ、もちろん陽影もな。」

修也「あぁ、俺もそう思う。やっぱり華月と零夜の統率力がずば抜けてるんだろうな。」

守「今回は俺、参加しなくて大丈夫っすか?」

華月「あぁ、最近守は活躍しっぱなしだからな、たまには休め。」

なんだかんだ守は頼りになるから、ついつい色んな機会に闘って貰ってしまっている。

慎二「……零夜、俺が口挟むことじゃねぇって分かってるんだけど……。」

零夜は分かっていて、会議中には言わなかったのだろうか?

零夜「あぁ、その事か。慎二の弟は火神にやられたんだよな。今回参加するかしないかはお前に任せる。

でもいいか、よく考えろ。

身内を殺った相手との闘いでは冷静さを保つことは先ず不可能だろう。

しかもお前は情に厚いからな、間違いなく冷静じゃいられないだろう。

その状態で戦ったらどうなる?
慎二の実力なら恐らく勝つだろう、だがな?

そのまま殺したりしてしまったら慎二、お前が犯罪者になるんだからな?そこはよく考えろ。

どれだけ冷静さを失っても、不必要な攻撃はしない。そう誓えるなら参加しろ。」



零夜はこうして、相手のことを第一に考えて発言できる人だ。

身内が殺られることの辛さ悔しさを知っているからこそ、こうして慎二に語りかかることができるんだと思う。

もし私が零夜の立場だったら、ここまで人に寄り添った発言はできないと思う。

だから零夜はすごいと思う。