それなら、私は何で殺されるんだろうね?

刃物?銃?

この座を継いだ瞬間からいつ死んでも仕方ないと思ってる。でもそれでも怖い。

そんな危険な相手と戦わせられない。

きっと、美来は死んでしまうと思う。

美来は私の初めての友達なの。

友達が死ぬのなんて耐えられない。

今まで美来に私が麗龍の人間だって、ことを隠してたのもそういう理由。

私が死んだら、美来悲しむでしょ?」

言いながら涙が出てきそうだった。
ずっと家柄のせいで一人で生きてきた私にできた、初めての友達。
失うのはあまりにも残酷で怖かった。