「…昔と比べて、今は大分男女平等になったよね。

今でも差別はあるけど、昔よりマシになったと思う。

能力のある女の人が活躍する場は格段に増えたと思う。

……それでもね、力では男の人には勝てないんだよ。どうしても。」

どれだけ頑張っても、体の構造が違う。

力の強さでは勝てない。
悔しいけれど、仕方がないことだ。

「…でも私は強くなったよ。」

「…美来がそう言うってことは、多分強いんだと思う。でもね、青竜は汚いんだよ。

敵を倒すための手段を選ばない。

実際お母さんは刃物で殺された。

極道の人間の妻とはいえ、戦闘能力は一般人同然だった母でさえも、刃物で殺された。