久しぶりに沢山笑った。
零夜といる時間が一番気が楽だ。
あの後パンケーキ屋さんから帰ってきた私たちは、それぞれの部屋に戻って、特攻服へ着替えを始めた。
暴走、という名の見回りをするためだ。
実際、この見回りの最中に暴行現場に出くわすこともあるし、やる意味のある事だと思う。
『組長、玄関に人が来てます。』
ドアの向こうで声がした、この声は琉弥だ。
「分かった。誰だかわかるか?」
「うーん、俺は知らないですね。
男のような気がしますけど、何だかそれにしては体が細いような感じでした。
俺が直接応対したわけじゃないので、すみません。」
「わかった、着替えたらすぐ行く。代わりに族のみんなを集めといてくれるか?」
「分かりました。」