「朝からこんな話をして申し訳ないんだけど、
輝姫と美姫が怪しい。」

「なるほど。それは俺も思っていた。半月前から美姫と輝姫が頻繁に連絡を取り合っている。そして、美姫の幹部と総長が昨日一斉に家を出たのを隠しカメラで確認した。」

「間違いなく、あの2組には何かあるってことだな。今日は呼出しに注意ってわけか。」

「そうだな。」

「…そんなことよりパンケーキ！パンケーキ忘れてた！もう！食べたいのに！零夜早くしてよ〜、1人で着替えることもできないわけ？」

子供のように地団駄踏みながら私は言う。早くしないと本当にパンケーキが無くなってしまう。うちの組の人の食欲を舐めたらいけない。

『はいはい、お子様はどっちだろうな？』

「なんか言った？？？」

『何も。早く行こうぜ！』