生まれた時から使命のためだけに生きている私も孤独ではない。
私には幼馴染の零夜がいる。彼は陽影の総長だ。

二組の結束のため私と零夜は結婚することが決まっている。
 
親の為、組の為、それが私たちの全てだ。

いつからか私は、自分の本当の気持ちを抑えるようになってしまっていたのかもしれない。

他の誰かと結婚するのなら零夜と結婚したいとは思っているけれど、私たちに愛のある結婚なんて無理だ。

それでも私には零夜が大切だ。