それからというもの、晴風と夏希、龍之介、零夜はしばらく正気を取り戻すことが出来ず泣いてばかりの日々を過ごしていた。

おそらくその生活は半年ほど続いただろう。







その頃、華月は一人、病院のベットで寝ていた。
そう、あの事件から半年、華月は一度も目を覚ましたことがない。


その様子はまるで目覚めることを拒否しているようにも見えた。
目の前で二人が殺されたのだ。

こうなるのも自然だろう。

華月が目覚めた、その日まで屋敷は悲しみに包まれていた。