抗争が終わり私たちはいつものように、幹部用のお風呂に入っていた。
実はこのお風呂、男子風呂とも繋がっているが、未だにドアを開けたことはないという。
露天風呂もあるので、そこから男子と話せるようになっている。
毎日のことだが愛佳、美波とお風呂に入る。
出会った頃は多少の恥ずかしさはあったが、今となればなんの恥ずかしさも感じない。
「今日のお湯熱くない?」愛佳は未だに足しかお風呂につけていない。
「いや、そんなことはないと思うけど。」私は奥の方へ進みながらそう口にする。
「このぐらいの温度の方が体にいいんだよ。愛佳は体冷やしすぎ。」
いつも冷静な美波はいつものように愛佳を諭す。
薬学、医学に精通している彼女はよくこういったアドバイスをしてくれる。
確かに女の子は体を冷やさない方がいいと、よく聞くような気がする。
「うっ……。」
愛佳は肩を落としながら呟く。
「やっぱりタトゥー綺麗だよね〜。
努力の証って感じでかっこいい。」
美波は入れたのが比較的遅かったからか、まだ慣れていないのかもしれない。
私は身体が成長しきるまで待ってから入れたのだけれど、まだ身長は伸び止まっていない。
「だよね!愛佳は華月の黒蝶が好き!華月の真っ白な肌に黒い蝶が映えて綺麗!」
「私は美波の紫すごくイメージに合ってていいと思う!」
お風呂の時だけは私が落ち着いて、素の自分でいられる時間。この時間が私は大好きだ。
「愛佳のキラキラしてる蝶私は好きだな。」
「やっぱり華月みたいに胸大きいと絵が映えていいね〜」
「そうだね〜」そういうけれど美波もなかなかだ。
「やだ!今までよく見てなかったけど、美波も大きいじゃん!つまり愛佳だけ…」
愛佳はそんな事実に気づき1人で叫んでいる。
これも日常だから今更驚くこともない。
「いやぁぁぁぁあ!」
愛佳が落ち着きをなくした頃、男子たちが露天風呂に来たようだった。
「みんなやっほー!」
また人が変わったようにテンションをあげる愛佳、これも彼女の個性だ。
『おう!』
「今みんなでタトゥーの話してたんだよね」
お風呂の匂いを嗅ぎながら私は大きめの声で喋る。今日はヒノキだろうか、落ち着く匂いだ。
「皆どんなの書いてあるの?」
実は私たち未だにそれぞれの模様をはっきり見た事はない気がする。
「俺は天へ昇っていく龍。」
「俺は、太陽の光を浴びてる龍。」と真翔。
「俺は輝いてる龍。そのままだな。」広翔が続いた。
「俺は炎の中の龍です。」慎二はいつまでも敬語が抜けないところが魅力だ。
「俺は岩山の中の龍だな。」力強い健二にぴったりのデザインだ。
修也「俺は氷の結晶と龍。」
「俺は、龍がたくさん書いてあるんだけど…
これ絶対適当だよ…。信龍だからだ!
何書いていいかわからなかったんだな!?」
お風呂の水を飛び散らせながら、守は叫んでいる。水を飛ばすな騒ぐなという声も聞こえる。
「あっ………」一方で他のみんなは同情から来る笑いをこらえているようだった。
「ふふふっ…」私と美波も笑いを堪えきれない。
「結構色んなの書いてあるんだよね〜
私は守の龍好きだよ。」
美波は守の喜ぶツボを完全に理解している。この2人、意外とお似合いだと思っている。
「美波さ〜〜ん!」
今にも女子風呂に入ってきそうな勢いで、守が言うから私は笑ってしまった。
そしてこの時、新しいメンバーが加わるとは、誰も想像していなかった。
実はこのお風呂、男子風呂とも繋がっているが、未だにドアを開けたことはないという。
露天風呂もあるので、そこから男子と話せるようになっている。
毎日のことだが愛佳、美波とお風呂に入る。
出会った頃は多少の恥ずかしさはあったが、今となればなんの恥ずかしさも感じない。
「今日のお湯熱くない?」愛佳は未だに足しかお風呂につけていない。
「いや、そんなことはないと思うけど。」私は奥の方へ進みながらそう口にする。
「このぐらいの温度の方が体にいいんだよ。愛佳は体冷やしすぎ。」
いつも冷静な美波はいつものように愛佳を諭す。
薬学、医学に精通している彼女はよくこういったアドバイスをしてくれる。
確かに女の子は体を冷やさない方がいいと、よく聞くような気がする。
「うっ……。」
愛佳は肩を落としながら呟く。
「やっぱりタトゥー綺麗だよね〜。
努力の証って感じでかっこいい。」
美波は入れたのが比較的遅かったからか、まだ慣れていないのかもしれない。
私は身体が成長しきるまで待ってから入れたのだけれど、まだ身長は伸び止まっていない。
「だよね!愛佳は華月の黒蝶が好き!華月の真っ白な肌に黒い蝶が映えて綺麗!」
「私は美波の紫すごくイメージに合ってていいと思う!」
お風呂の時だけは私が落ち着いて、素の自分でいられる時間。この時間が私は大好きだ。
「愛佳のキラキラしてる蝶私は好きだな。」
「やっぱり華月みたいに胸大きいと絵が映えていいね〜」
「そうだね〜」そういうけれど美波もなかなかだ。
「やだ!今までよく見てなかったけど、美波も大きいじゃん!つまり愛佳だけ…」
愛佳はそんな事実に気づき1人で叫んでいる。
これも日常だから今更驚くこともない。
「いやぁぁぁぁあ!」
愛佳が落ち着きをなくした頃、男子たちが露天風呂に来たようだった。
「みんなやっほー!」
また人が変わったようにテンションをあげる愛佳、これも彼女の個性だ。
『おう!』
「今みんなでタトゥーの話してたんだよね」
お風呂の匂いを嗅ぎながら私は大きめの声で喋る。今日はヒノキだろうか、落ち着く匂いだ。
「皆どんなの書いてあるの?」
実は私たち未だにそれぞれの模様をはっきり見た事はない気がする。
「俺は天へ昇っていく龍。」
「俺は、太陽の光を浴びてる龍。」と真翔。
「俺は輝いてる龍。そのままだな。」広翔が続いた。
「俺は炎の中の龍です。」慎二はいつまでも敬語が抜けないところが魅力だ。
「俺は岩山の中の龍だな。」力強い健二にぴったりのデザインだ。
修也「俺は氷の結晶と龍。」
「俺は、龍がたくさん書いてあるんだけど…
これ絶対適当だよ…。信龍だからだ!
何書いていいかわからなかったんだな!?」
お風呂の水を飛び散らせながら、守は叫んでいる。水を飛ばすな騒ぐなという声も聞こえる。
「あっ………」一方で他のみんなは同情から来る笑いをこらえているようだった。
「ふふふっ…」私と美波も笑いを堪えきれない。
「結構色んなの書いてあるんだよね〜
私は守の龍好きだよ。」
美波は守の喜ぶツボを完全に理解している。この2人、意外とお似合いだと思っている。
「美波さ〜〜ん!」
今にも女子風呂に入ってきそうな勢いで、守が言うから私は笑ってしまった。
そしてこの時、新しいメンバーが加わるとは、誰も想像していなかった。



