私だって普通の女の子みたいに、当たり前に恋がしてみたかった。当たり前に放課後に寄り道したり、そんな毎日を過ごしたかった…

叶わないなら仕方ない、敷かれたレールの上を歩くだけ。

ブロンドの髪は腰まで伸ばした。
青い瞳が特徴の私の名前は桐ヶ谷華月。
高校一年生、第二十代暴走族麗龍の総長だ。

華の高校生とはいえ、恋愛などには一切興味を持っている余裕はない。

私の中心にあるのは、常に復讐だ。
私の生きる意味はそれだけ。