『零夜、聞き取れる?』
私は零夜にフランス語で話しかける。これなら誰にもバレない。
「お前、急になんでフランス語…!わかった、聞き取れるぞ。」
零夜もわかったぞというように、私に返事をする。病み上がりとはいえど、そこには一切の恐れもない。
『今から私の作戦を話す、フランス語なら絶対誰にも聞き取られないと思って、フランス語苦手なのに悪かったな。』
「華月、馬鹿にするなよ!?」
「お前ら、何話してるの?何語だよそれ…」
羽鳥が不審がっている。それもそうだろう、突然クラスメイトがフランス語を話し始めておかしいと思わない人なんていない。
『私はもう手足の拘束を取った、敵がいないうちに零夜にナイフを渡す。
それを使って自分の拘束を解いた後に、みんなのも解け。
私はこの話を終えたら、別室にいる敵を倒しにいく。一人で十分だ。そしたら今度はクルマのキーを奪う。
8人は乗れない。4人ずつ2組に別れて私たちが運転する。わかった?』
「桐ヶ谷さん…さっきから何言ってるの?」
佐藤さんにも不審がられている、早く話を終えなければ…
いかにも外国人、という見た目をしていることに今初めて感謝した、これならフランス語を話せてもなんの違和感もないだろう。
『お前、でもそうしたら正体がバレるぞ、少なくとも一般人じゃないのは丸わかりだ。それに、車の運転なんてしたら俺らが十八歳以上なのを認めることになるぞ?』
『仕方ない、今回私が事前に見抜けなかった責任だ。
それに怪我したばかりの零夜に傷は負わせられない、今回は私ひとりで解決する。』
『…華月一人にやらせるのは気が引ける…でもさすがに俺は傷が開きそうだ、今回は任せる。
じゃあお前は鈴木さん、羽鳥、佐々木を任せた。俺は、健人、佐藤さん、吉田を連れて運転する。』
班の全員の名前が呼ばれた、これでみんなも何の話をしているのか検討がついたかもしれない。
「じゃあ、俺は行ってくる。」
この時、私は完全に戦闘モードに入っていたらしい。
自分が俺と言ってしまったことに全く気づかなかった。
私は拘束されているふりを辞め、敵のいる場所へ向かった。
私は零夜にフランス語で話しかける。これなら誰にもバレない。
「お前、急になんでフランス語…!わかった、聞き取れるぞ。」
零夜もわかったぞというように、私に返事をする。病み上がりとはいえど、そこには一切の恐れもない。
『今から私の作戦を話す、フランス語なら絶対誰にも聞き取られないと思って、フランス語苦手なのに悪かったな。』
「華月、馬鹿にするなよ!?」
「お前ら、何話してるの?何語だよそれ…」
羽鳥が不審がっている。それもそうだろう、突然クラスメイトがフランス語を話し始めておかしいと思わない人なんていない。
『私はもう手足の拘束を取った、敵がいないうちに零夜にナイフを渡す。
それを使って自分の拘束を解いた後に、みんなのも解け。
私はこの話を終えたら、別室にいる敵を倒しにいく。一人で十分だ。そしたら今度はクルマのキーを奪う。
8人は乗れない。4人ずつ2組に別れて私たちが運転する。わかった?』
「桐ヶ谷さん…さっきから何言ってるの?」
佐藤さんにも不審がられている、早く話を終えなければ…
いかにも外国人、という見た目をしていることに今初めて感謝した、これならフランス語を話せてもなんの違和感もないだろう。
『お前、でもそうしたら正体がバレるぞ、少なくとも一般人じゃないのは丸わかりだ。それに、車の運転なんてしたら俺らが十八歳以上なのを認めることになるぞ?』
『仕方ない、今回私が事前に見抜けなかった責任だ。
それに怪我したばかりの零夜に傷は負わせられない、今回は私ひとりで解決する。』
『…華月一人にやらせるのは気が引ける…でもさすがに俺は傷が開きそうだ、今回は任せる。
じゃあお前は鈴木さん、羽鳥、佐々木を任せた。俺は、健人、佐藤さん、吉田を連れて運転する。』
班の全員の名前が呼ばれた、これでみんなも何の話をしているのか検討がついたかもしれない。
「じゃあ、俺は行ってくる。」
この時、私は完全に戦闘モードに入っていたらしい。
自分が俺と言ってしまったことに全く気づかなかった。
私は拘束されているふりを辞め、敵のいる場所へ向かった。



