闇の夜に咲く、一輪の華

倉庫へ行った後、私たちは地面に座らされ、手足を拘束された。

もうみんなの顔は真っ青だ。
ただひとり、この状況に慣れた健人だけが平然としている。

敵は私たちを縛り終えると別室へ向かっていった、どうやら上の者に電話をしているらしい。


「…私たちどうしよう…」
鈴木さんが泣きながら震えている。