闇の夜に咲く、一輪の華

「今日は自由行動だ〜!」
班の男子が叫ぶ、だいぶ気分が上がっているらしい。

「…私大丈夫かな、ひっくり返らないかな?」どうやらカヤックに乗るのが相当心配らしい、班の佐藤さん。

「大丈夫だって、私と乗ろう。」

「お、バス来たぞ。」
羽鳥が言う、思っていたよりは立派なバスのようだ。

「……高校の皆さんですか?」

「はい、今日はよろしくお願いします!」

「えぇ、じゃあ早速行きますか!」

今思えば、この時に違和感を抱くべきだったのかもしれない。