闇の夜に咲く、一輪の華

「明日のバス、10時半にホテルに来てくれるって。」夕食会場に向かう途中に合流し、明日の予定について話し合う。

「どこの会社にしたんだ?」
真っ先に会社名を疑うのはもちろん零夜。
青竜の息のかかった組織なら、もちろん変更するしかないだろう。

「なんだっけかな……沖縄観光、だったかなそんな名前。」
聞き覚えのある名前だ。
有名なバス会社なのだろうから、安心して良さそうだ。

「明日楽しみだな〜!」
佐藤はだいぶ楽しそうな様子だ。

「不安だな…一人で漕げるかな…。」

「二人で乗ろうか。私乗ったことあるし。」
乗ったことあるというのは嘘だけど、多分余裕で乗れるはずだ。

「ありがとう……。」