「奈々、車から応急処置セット持ってきて。

慎二、救急車呼んできて。

美来は念の為校舎内からAED。

愛佳落ち着いて、晴風さんに連絡。

この中で怪我をしていないA型の人、琉弥と一緒に病院行くよ!」

もう私の頭の中に不安はなかった。
何か作業をしていないと壊れそうで怖いのだ。

零夜の元へ駆け寄ったが、零夜のお腹からはどんどんと血が溢れてきている。
零夜の意識はなく、顔も青ざめている。



「まずいな、救急車が着くまであと何分だ?そこから……かかるとして……。」

「美波、零夜は?」