「お前を愛してる。だから、大事にしたい。でも、今の俺は、もう自分が抑えられなくなってる。このままお前と付き合ってると、俺・・・確実に手を出しちまう・・」


先生は、


強く強く抱きしめながら言った。


「卒業式の後、必ず迎えに行くから・・それまで、頑張れるか・・」


私は、泣きじゃくるというより、ただ静かに涙を流していた。



頭の中が真っ白になって、体が宙に浮いているようだった。


その時、目に映った月は・・・



満月になりそうでならない微妙な形をしていた。