重い足取りで家路に着く私に、思いがけない嬉しい出来事が待ってた。


後ろから、爆音で近づいてきたバイクに乗っていたのは、お姉ちゃん・・



「なおぉ!!荷物持って帰っといてあげる!」

「ありがと!!!お姉ちゃん!!」


昔の記憶が甦る。

まだ中学生だった私は、大きなバイクを乗り回す荒れた姉を恥ずかしく思っていた。


友達との帰り道・・


近づいてきたバイクを


無視した・・・



ヘルメットの中の笑顔は、見る見るうちに険しくなり、悲しい表情へ変わった。



あれ以来、外で声をかけてくることがなくなった。