「デート中だったのに・・・ごめん!!ほんとに・・」


「たっくんとはいつでも会えるからいいの!!それより・・・どういうこと?」


新作のドーナツとアイスミルクティーを飲みながら

さっきの出来事を話した。


ゆかりは、真剣な顔で聞いてくれて

私はそんなゆかりを見て、また泣きそうになる。


これは嬉し泣き。


「ゆかり・・・大好きぃ・・・ぃぃ・・ひぃ・・・」


「こらこらぁ・・・大丈夫??」


ゆかりは、黙って天井を見上げた。


う~んと唸ったり、首を傾げたりしたがら・・真剣に悩んでくれる。


「荒木さん、今日が初めてだと思うよ!尾行すんのは・・だって、あの性格だったら黙ってられないもん。実際、今日も黙っていられなくて教頭に話したんじゃん?」

「話・・・聞かれたかも・・」


「音楽室の扉は結構分厚いし、大声出さなきゃ大丈夫。まさか・・変な声出してないでしょ?」


・・・今日は・・・大丈夫・・・だよね??


「うん・・・キスしか・・してない・・」


「えぇ~~~~!!!直のエッチ!!私の事、変態とか言うくせにあんたも相当変態じゃん!!野外より、刺激的だよ!!学校の中って!!」


ゆかりの興奮してる姿を見て、思わず笑っちゃった。

「もし、荒木さんが何かを知ってたとしても、それが何よ!!直と先生の恋に何も関係ないって!!」


ゆかりは私のミルクティーのストローにゆかりのストローの先をくっつけて、

にっこり笑う。


「ね?先生と直は、もう離れられないの!!」


ゆかりと話してるうちに、たいしたことないようにも思えてきた。


確かにクラスのみんなもあきれ気味の最近の荒木さんの言動。

もし、噂を流したとしても、あまり信じてもらえない・・よね?