「ただいまぁ~!!パンもらってきた!!」


「おぉ!!やった。わしの好きなあんぱんあるか?」

お父さんは玄関でパンの入った袋を受け取ると私の顔も見ずにリビングへ行き、パンを広げる。


お母さんとお父さんと・・時々はお姉ちゃんも一緒になってパンを取り合いするこの時間が好きだ。



「お姉ちゃんは?」


「今日は、友達と出かけるって言って朝から出たっきりなの。」

「最近、よく朝から出かけてるなぁ・・どこ行ってるんだ?」


お父さんとお母さんは少し不安げな顔をしてた。



時計は夜の10時を回っていた。


私は先生の好きなやきそばパンを頬張りながら、ドラマを見る。


お父さんとお母さんはコーヒーを飲みながら甘いパンを食べる。



このコーヒーの香りが好き。


先生もコーヒーが好きだったな。



豆から入れるコーヒーは、とても香り高く

気持ちも落ち着くんだぁ・・