「先生、もう終わりにしよ・・」




その時、
私の脳は麻痺してるようで・・


ロボットみたいになってた。


コーヒーカップを持ったまま、私を見た先生の顔。


目を丸くして

何がなんだかわからない顔。

少しして、外の景色を見た先生は

そのまま外を見たまま
黙ってた。


隣のテーブルから聞こえるナイフとフォークの音だけが耳に響く。



「何があった?俺のことキライになったっていう理由以外なら、受け付けない。」


「先生・・・私と一緒にいたらダメだよ・・」



「どした?なんかあった?誰かにバレた?」



心配そうに顔を覗く先生が

とてもかわいそうに思えた。



だけど、これは先生にとっても・・

正しい選択になるはず。




「先生・・・私聞いちゃったんだ・・聞こえてたんだ・・昨日の電話。」