道を照らす街灯が、カチカチと音を立てる。

今にも消えそうな電球が

ドキドキさせた。



遠くに見えるゲレンデは、白く浮かび上がりとてもロマンチックだった。


「先生・・・好きです・・」


後姿に呟いた。


「知ってる。」


いつもの返事が嬉しい。


「先生・・・ありがと。」


「矢沢・・・楽しかったな・・」


先生は、少し振り向いて優しく笑う。


このままずっとこの時間が続いて欲しいって思ったんだ。

やっと2人きりになれたよ・・


先生が他の生徒と仲良くしてる姿を

見てばかりで


すごく辛かったんだよ。


私も先生の近くに行きたかったんだよ・・



「ごめんな・・」


先生は私の気持ち・・・ちゃんとわかってくれてたんだ。


そして、先生は浴衣の胸の中から


何かを取り出して、私のジャージのお腹の中に入れた。