矢沢・・


先生に名前呼ばれるたびにドキドキする。

最初の体育の時間、先生に名前呼ばれた時に気付いたんだ。


これは・・恋だって。

憧れとかそんなんじゃない。

先生が大好き。


お前・・って呼んでくれるようになって、私は少し近づいた気がした。


いつからだろ・・先生がお前って呼んでくれるようになったのって・・



鍵持って来いだなんて・・


みんなに秘密って感じでドキドキする。


本当は、鍵なんて先生が閉めれるのに・・ね。




体育教官室の扉を静かにノックした。

「せんせ~~!入るよ・・?」

「お~!!早かったな。」

あ・・

Gパンに着替えた先生は、少し違う人に見えて、また緊張が高まる。

「先生・・Gパンなんて履くんだ・・」

「そりゃ、履くだろ。夏休みくらいいいだろぉ?」

先生、すごくかっこいい。

私の顔、きっと・・今・・真っ赤。


「先生、ずっとジャージなんだと思ってた。」

「あはははは、そんなわけないだろ。まぁ、ほぼジャージだけどな。」

先生は、タオルで濡れた髪を乾かしながら笑った。


そんな仕草も・・


キュンっとさせるんだよ、先生。


何気ない先生の動きや、言葉全てに・・・


こんなにもドキドキするんだよ。



先生の全部が


大好き・・・だよ。