「大丈夫だって!依子の気の多さは知ってるでしょ?しかも飽き性!あさってから夏休みなのに、どうして今日そんなこと思ったんだろうね?」


ゆかりは、風で舞い上がる髪を抑えながら笑う。


「ほんと・・だね。しばらく会えないのに・・。」

そっか。

私も先生にしばらく会えないんだ・・。


「あ!もしかしたら・・・水泳の補習狙ってんのかな??」

私とゆかりは、やばいって顔で顔を見合わせた。


「あのナイスバディで、誘惑されたら・・先生・・絶対依ちゃんのこと・・・」

言いかけた言葉を、ゆかりのパンチが飲み込ませてくれた。

私のお尻全力でパンチしたゆかりは、真剣な顔で言う。

「なお!!あんた、本気で新垣のこと好きなんでしょ?じゃあ、新垣がそんな先生じゃないってわかるでしょ?」

私は、叩かれたお尻の痛さで、さっきまでの胸の痛みを忘れていた。