バン!!!




私は、たっくんを力いっぱい押して


鞄を持って 車から降りた。




たっくんは何も悪くない。

悪いのは、好きでもないのに付き合った私だ。



たっくんは、当たり前のことを・・しようとしただけ。


彼女なんだもん。

当然だよね。



先生は、その当然のことを・・


ずっとずっと我慢してくれてたんだ。


抑えきれない気持ちをいつも・・我慢してくれてたんだ・・


暗い道をただ走りながら、先生の笑顔が浮かぶ。


先生のおでこへのキス。


耳へのキス。


ずっと私を大事にしようと、我慢してくれていた先生。


先生!!!





私、先生じゃなきゃ・・・ダメ。