12月に入り、私はバイトを始めた。

焼き鳥屋さんのバイト。


週の半分は、夜5時から10時まで、働いた。


お金が欲しかったわけじゃない。

立ち止まってるだけの自分にさよならしたかったから。

新しい自分をスタートさせたかったから・・・





洗い物と飲み物の担当として、やりがいのある楽しい時間を過ごす。

違う学校の友達もでき、お客さんとのちょっとした会話も新鮮だった。


バイトの先輩に、素敵な男の人がいた。

みんなから、『たっくん』と呼ばれていたその人は大学生だった。

初めて話したときに・・大人っぽいって思った。


私は、先生を好きになってから、年上にしか興味がなくなってる自分に気付いた。